肌老化の大きな原因「糖化」を知って、きちんと防ごう

まずは糖化(AGEsが増える)ことを防ぐ食材をご紹介。

酢は食品中のAGEsを半減させる貴重な調味料。AGEsの多い揚げ物、炒め物には直接かけるかマリネして調理するとよい。
又、酢の物を添える事も有効。1日大さじ1杯の酢が血圧や血糖値を下げるといわれています。

ごまに含まれるゴマリグナンは活性酸素が作られやすい肝臓に直接届く唯一の抗酸化物質。
豊富に含まれているビタミンB1は体内のAGE化も防ぐので、とても貴重な食材です。
ただし、皮がとても固いので必ず擦って使用すること。

パンにバター、オリーブオイル、コーンオイル、また何も付けずに食べた場合の食後30分後の血糖値は、オリーブオイルを一緒に食べた場合が一番低く、糖質の血糖値の上昇を防ぐ事がわかった。
さらに炎症を抑える作用の強いオレオカンタールというファイトケミカルも注目されています。

玉ねぎに含まれているケルセチンは、フラボノイドの中で最も強い抗炎症力がありますが、皮の部分に可食部の20〜30倍も含まれています。
老化、病気予防には1日50mgのケルセチンで良いといわれていますので、皮の部分では1日5g位で充分。(小さじ1杯)。
また可食部の硫化アリルにはAGEs化を防ぐ働きのあるビタミンB1の吸収を促進し血流もよくし、代謝を進めるので、とても貴重な食材です。

実よりも皮や白いすじに豊富に含まれるヘスペリジンは血管を強化し、血流をよくすると共に強い抗炎症作用を持っています。
果肉100gに含まれるヘスペリジンは約10mg。外果皮にはその400〜500倍も含まれています。
老化と病気予防には1日小さじ1杯(300〜400mg)のヘスペリジンを摂れば充分。また、実と皮に含まれるβクリプトチサンチン、βカロテンなどのカロテノイドも高い抗酸化作用と骨粗鬆症、糖尿病の予防にも有効で、とても貴重な食材です。

甘い香りのするハーブで大地のリンゴと呼ばれています。身体を温めたり、消化を助けるハーブとしても有名で、ピーターラビットで「食べ過ぎたピーターにお母さんがカモミールティーをあげる」シーンは有名です。
寝る前に飲むとゆっくりおやすみになれます。ローマンカモミールティーに含まれるカマメロサイドはAGEsの生成を抑制する事が認められています。

甜茶やどくだみ茶、柿の葉茶、グアバ茶、ルイボスティーや杜仲茶などにもAGEsの生成を抑制する働きがあり、また、よもぎ茶には生成したAGEsを除去する働きがあるとの研究発表がされています。

体内AGEsを測定しよう

タンパク質にブドウ糖が結合して熱が加わると「終末糖化産物」AGEsが作られます。
このAGEsが老化や様々な病気の原因となっている可能性があります。

「元気で楽しく長生きする」ために、自分の健康度を知るひとつの指標として体内AGEsを測定しましょう。
もし糖化が進んでいる事がわかれば、糖化を防ぐ食事や生活習慣を実行しましょう!

■体内にAGEsが増える原因は2通りあります。
(1)人間の身体はタンパク質でできている。血糖値が高い状態が続くとタンパク質がくっつき、体温により徐徐にAGEs化する。血糖値を高くしない。血糖値の高い方は受診して血糖値をコントロールする事が大切です。

(2)ほとんどの食材には、タンパク質と糖分が含まれているので、それに熱が加わるとAGEs化する。
特に120度以上の高温加熱で一気に増えるので揚げ物、焼き物にはAGEsが多い。
対策:食品に含まれるAGEsの0.6%だけが体内に吸収されるので、神経質になる事もありませんが、チリもつもればなので高AGEsの食品はなるべく控える事です。

YouTube「ファイトさん」で慢性炎症のうた発酵のうたを検索して下さい。糖化について唄っています。